日本で今注目されている韓国料理のトレンドが２つあります。それが「ポチャ」と「ロゼ料理」です。
ポチャとは「ポジャンマチャ」という韓国語を略した言葉で、韓国の飲み屋屋台のことを言います。韓国のポチャで食べられている料理はトッポッキ、チヂミ、サムギョプサル、コプチャン（ホルモン）、チョッパル（豚足）など様々で、焼酎やマッコリと相性のいい料理がメニューに並びます。ポチャの定番酒であり、韓国の代表的な焼酎ブランドの「チャミスル」は日本人でも好きな人が多いです。日本で近年人気となっているチーズタッカルビやヤンニョムチキンもポチャで食べることができます。
ポチャは韓国ドラマにも度々登場するので、ポチャを体験してみたいという人が増えています。2021年には新大久保のコリアンタウンに韓国のポチャを体験することができる「新大久保韓国横丁」が誕生しました。
一方のロゼ料理とはロゼカラー（ピンク色）の料理のことで、韓国で2021年頃からブームになっています。ロゼソースといえばロゼパスタのようにトマトソースとクリームソースを混ぜ合わせたものが一般的ですが、韓国でブームになっているのはコチュジャンとクリームソースを混ぜ合わせた「韓国式ロゼソース」です。この韓国式ロゼソースを使った料理にはロゼトッポッキ、ロゼチュクミ、ロゼプデチゲ、ロゼプルダク（プルダック）などがあります。韓国のロゼ料理はピリ辛ながらもクリーミーな味わいなので、辛いものが苦手な人でも食べやすいです。
ロゼ料理の中でも特に人気なのがロゼトッポッキです。韓国でのヒットを受けて、最近は日本のスーパーやネット通販でもロゼトッポッキが販売されるようになりました。ロゼトッポッキはチーズタッカルビのように日本で一大ブームになる可能性を秘めています。
※チュクミはイイダコを甘辛く炒めた料理で、プデチゲはソーセージやラーメンが入ったチゲ（鍋料理）です。プルダクは鶏肉を激辛ソースで炒めた料理で、「ロゼプルダックポックムミョン（炒め麺）」というカップ麺も人気です。
ポチャとロゼ料理は日本最大の料理レシピサービス「クックパッド」の「食トレンド予測2023」に選ばれたことによって、日本で注目度が増しています。
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ソウルでポチャ体験するなら「鐘路３街ポジャンマチャ通り」
ソウルにはポチャが立ち並ぶポジャンマチャ通りが何か所かありますが、その中でも有名な場所が「鐘路３街（チョンノサムガ）ポジャンマチャ通り」です。鐘路３街ポジャンマチャ通りがあるのはソウル地下鉄１・３・５号線が交差する鐘路３街駅のすぐ近くで、５号線寄りにある３・４・６番出口を上がって目の前の通りがそうです。夕方から通りに屋台が並び始めて、深夜遅くまで営業しています。鐘路３街ポジャンマチャ通りは仁寺洞（インサドン）や宗廟（チョンミョ）といった観光スポットにも近いですし、ポジャンマチャ通りの中でも外国人観光客が多いので、ポチャに初めて行くという人でも利用しやすいでしょう。店によっては日本語メニューもあるようです。
ポジャンマチャ通りは他に、汝矣島（ヨイド）や麻浦（マポ）、東ソウル総合バスターミナルの近くにもあります。ポチャでの支払いは基本的に現金のみで、トイレもありません。また、ポチャは地元客向けのところがほとんどで、日本語や英語が通じないことも多いので、行く際には注意しましょう。ポチャグルメは東大門市場や南大門市場のような在来市場でも食べることができます。
ロゼトッポッキを食べられる人気トッポッキ店「ペットク」と「トクチャム」
韓国には様々なトッポッキ店がありますが、その中から「ペットク」と「トクチャム」という２つの人気店を紹介します。
ペットクは韓国全土に500以上の店舗を持つ人気のトッポッキチェーン店で、ロゼトッポッキの火付け役となった店です。様々な店がロゼトッポッキを販売するようになりましたが、ペットクのロゼトッポッキは特に好評です。トッポッキメニューの中では「ロゼトッポッキ」が一番人気ですが、「マーラー（麻辣）トッポッキ」や「チャジャン（炸醬）トッポッキ」などトッポッキの種類も豊富です。トッポッキの辛さだけでなくトック（餅）の種類も選ぶことができます。辛さは全部で５段階あります。
ペットクは基本的には宅配とテイクアウト専門なので、店内のイートスペースは非常に狭いです。店舗に直接行くのであれば、弘大（ホンデ）にある弘大２号店と、狎鴎亭（アックジョン）駅からほど近い狎鴎亭店がお薦めです。
※ペットク［弘大２号店］
［弘大２号店］最寄り駅：地下鉄２号線弘大入口（ホンデイック）駅９番出口から徒歩８分
トクチャムも韓国を代表する人気のトッポッキチェーン店で、今年の韓国消費者満足指数トッポッキ部門で１位に輝きました。トクチャムも当然「ロゼトッポッキ」が一番人気で、その他ではトリュフの香りがする「トリュフクリームトッポッキ」も人気があります。トクチャムでもトッポッキの辛さとトックの種類を選ぶことができます。辛さは全部で３段階です。
トクチャムは先に紹介したペットクよりはイートスペースがあります。日本人が観光で訪れる場所に店舗が少ないのが残念ですが、店舗に直接行くのであれば、江南（カンナム）にある江南駅三（ヨクサム）店がお薦めです。
※トクチャム［江南駅三店］
［江南駅三店］最寄り駅：地下鉄２号線 江南駅４番出口から徒歩12分
ロゼトッポッキは今ブームになっているので、「ジョーズトッポッキ」「シンジョントッポッキ」「東大門猟奇（トンデムンヨッキ）トッポッキ」といったトッポッキチェーン店でも食べることができます。トッポッキ店は韓国の街中にたくさんあるので、見かけたら立ち寄ってみてください。
※東大門猟奇トッポッキ記事で詳しく紹介しています。
